2008年12月25日木曜日

日記 - ご当地

柿の種くさい。
ここは、新幹線の中。
僕は恒例の検査を終えて再び東京へ戻っているところ。
このおかきが新潟県の特産だという実感はいまだにないし、おそらく他県出身者でも『柿の種 = 新潟県』という回答に異議を申し立てるかたも多いだろうと思う。
地方には地方にしか流れていないCMってものがあるわけで、その地方にしかない流行っていうのがあるもので、今風にいうと『ご当地もの』ってやつにあたると思う。
 脱線する。『ご当地』って、今風っていったが僕は口に出したくない日本語の上位にぜったい居座ってると思う。まぁ単純に言ってダサイし、ある意味クサい。よさこい、ソーラン、アーメン、ラーメン、ギョーザ、etc......1なんでもござれのご当地名産はなんの所以もひったくれもありゃしない。根なし糞なし甲斐性なしである。
 お国かお肉かしらないが、なんでもかんでも背負って背負われてヨイショかヨッコイショかされてTVロケハンでにわかに盛り上がって、町内挙げての”ギネスに挑戦!世界最大のコロッケ”なんてのをでっちあげて、インスタントな感動物語を首都圏ローカルゴールデンタイムで放送されて小躍り気味に、当のギネスの町では一ヶ月遅れの深夜枠ってのは、いと悲しい歴史を刻む。まさに現代の浮世絵ここにありといった感がございます。
 結局、『ご当地』なんていう検索ワードは外向けであってなんてことはない、当地の人々がなんや気に留める必要などない。
 で、本編。ペンペン。
 となりでさっきから、小分けにパッケージングされた例の『柿の種』をザラザラと口の中に流し込んでは『ガリバリミュシャムシャ...ヘッヘッ』と食い続ける中年男子が、ワンセグチューナ付きの携帯電話をつけながら、『花より男子』をながらよみしている。
こいつ絶対気が違っている。気違いだ。
こいつはとうとう新幹線に持ちこんだ自らの、自分自身である柿の種をすべてほうばり尽くして口寂しいのか、空をがめてはモグモグと口を動かしている。この中年男子は先月発売したipod nanoを今度は取り出し、ワンセグ携帯をつけた状態でながら聴きしている。
 また長良だ。またしても。
 しかも新作のipod nanoにアクオスケータイに男子ときたもんだよ。

長良川には鵜てんで、とっていいのは鮎で、ブラックバスが最近増えすぎてこまっちゃてるらしい。ご当地も大変ですね。

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