2008年12月25日木曜日

創作ー詩 (1)

夏にはまだ早いけど、スイカを食べようと思いました。
八分の一カットがラップに包まれておいてありました。
僕は、そのカットスイカを二分の一食べました。
残りの半分は、またいつか。

雨がふるらしいので、傘を玄関からもっていきます。
鞄に柄をひっかけていたので、歩いていると何度か膝が先にあたって落ちてしまいました。
右手にガサガサの紙袋
左手にさまざまの花の束
空には入道雲
傘を忘れて帰るでしょう

助走をつけて坂を駆け上がろうと思いました。
今日はソールの削れたサンダルです。
かかとを擦ってパシャパシャいいます。
上りきった坂の下から車がゆっくり向かってきます。

電車の窓がだいすきです。
この環状線は一時間で一周します。
僕は太陽の中心をずっとみていました。
日が沈んで降りた場所から僕の家が見えます。

幼い頃の家族の風景を思い出しました。
杉の木の茶の間の柱には僕の落書きがあります。
なんだか、いま観てるとマジックインキで描かれたそれは
人の顔のよう。
歌舞伎役者の顔のよう。

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