2009年10月26日月曜日

ハナモゲリストになるために


『定本ハナモゲラの研究』がようやく届きました。プレミアがついていて6,500円もした!('79年当時は880円)

ハナモゲラとは何ぞ?
....というのは興味のある方調べてみてください。

過去の映像をイロイロみていたのですが、この言葉が拘束しうる範囲が実に広く感じてならなくてこの『定本ハナモゲラの研究』を手に取った訳です。

よし、勉強だ。

※以下、参考までに。





2009年10月23日金曜日

メモー騒音機械


イントナルモーリ(intonarumori)という楽器?音響装置?の作り方を知っている方、いませんか?
これはウィキペディアによるとルイージ・ルロッソというイタリアの画家であり作曲家であり楽器発明家の人物が創ったモノで、「調律」と「騒音」の合成語で、「調律された騒音機械」という意味だそうで、オリジナルは第二次世界大戦によって喪われたそうで(ホントなのだろうか、そんな曖昧な原因て...ねぇ。)現存しないようです(図)。

仕組みはおそらく、箱の中にいろいろな発音源となるオブジェクトを収納して演奏家が操作することで、前方に設置された漏斗状の口から音が再生されるという感じだと思います。

数年前、NHKの番組『課外授業ようこそ先輩』で写真家の方が小学校に訪問する回で体育用具室を使って大きなピンホールカメラを生徒達と作るシーンがあったのですが、イントナルモーリの理屈とシンクロしました。

ピンホールカメラの原理って針穴みたいな小さな穴を介して光を取り込んで図像化されたシーンを映し出すということだと思うんだけれども、イントナルモーリの原理はピンホールカメラの逆転版かなと思いました。

音の発信源をボックスの中に隠蔽して前方にあるメガホンのような口からリプレゼンテーションする感じ?(あまり論理に自信がないです。)

あ、、、逆じゃないのか。一緒なのか。
受け手としてはピンホールカメラが映し出す映像の元は隠蔽されている訳だし、イントナルモーリもまた実際聴取できる音の元は受け手には分からない訳だし....

このことに関しては引き続き調査分析ということで。まぁ、ともあれ作ってみるか。

2009年10月21日水曜日

ご連絡ーLUHLAのライブ第二回のお誘い



来月の11/15(日)に、
LUHLAのバンド形式でのライブ第二回目を前回と同様、渋谷のwasted timeというライブハウスで行います。
時間帯は19:00〜19:30で一番目です。

前回のセットリストに晩秋の空気を想わせる新曲を含む2〜3曲を加えて、30分ぴったりぐらいで考えております。

皆様、お誘い合わせの上ご来場ください。

当日までに間に合えば、
ゲストの演奏家を交えて盛り上げていきたいなぁと思っております。

■ライブハウスのスケジュールは以下を参照ください。
・wasted timeのスケジュール(11月分) 

今年もあと2ヶ月、00年代も残りわずかですね。
年内にもう一回くらいライブを開催予定です。

よろしくお願いします。

2009年10月20日火曜日

もーれつア太郎


ここ数ヶ月、ピアノを猛烈に練習している。

使っているテキストは『バイエル』と『ジャズ・ハノン』。
『バイエル』はピアノをやったことある方々にはおなじみの教則本。YAMAHAやKAWAIのピアノ教室にはいったらやるやつ。僕も小学校6年生の1年間、近所のピアノ教室に通って練習した。

『ジャズ・ハノン』、これは本家『ハノン』の亜種でその名の示すとおりジャズピアノの練習曲集。表紙が和田誠さんのイラストレーションみたいで思わず『ジャズ批評』とリンクしてしまう。

ハノンの練習曲としてのやくどころは「指の基礎訓練」、「ウォーミングアップ」にあるらしく、両腕のすべての指をフルに活用した練習曲が多いなぁという印象。掲載されている譜面は基本的にハ長調で描かれているのだけれど、ミソは自分で移調してすべてのキーで練習すること。

僕の使用しているジャズ・ハノンの特徴は、オタマジャクシの表記に加えてローマ数字の度数とアルファベットのコード表記が記載されている。さずが「ジャズ」とうたっているだけあるね。

ひたすらグルグルとセブンスコードを弾きながら鍵盤上を滑らかに小気味よく指を駆け巡らせていると、なんだかおネエちゃんのオッパイか猫の喉元をモミモミしているような妙な気分になる。みゃーお。

なんというか、目が虚ろになってきて...夢見心地。

こういう反復ものってやっぱり中毒になっちゃうからイカンなぁとも思いつつも練習すればするほど広がっていく安心感と幸福感にジワーっとこう、きてしまうのだよ。

2009年10月8日木曜日

都立大、夜。

台風が関東に迫ってきていて雨脚が強くなり、
いつもは自転車で15分程度にある都立大のスタジオまで
最寄りの駅から各駅停車で駆けつける。

予定より早く着いたのでカフェエで一服しようと思い店内にはいると、
シンバル、スネアドラム、古いキャンバス地のハードケースを持った黒ブチメガネの青年が会計を済ますところであった。

確信が持てなかったが、友人であろうと声をかける。
『Tさん?』『あ、伊藤サン。』

僕が確信を持てなかったのはしょうがない話、数週間前に別のカフェエで初めてKに紹介されたきりであったから。
お互いにKを通じて話を聞いていたし、高校時代からの同級生Nもなんの縁か知らんが面識があったので、僕らは知人を通り越し友人になった。

僕はサキソフォンを持って本日の練習に気楽な気分で参加する予定だったが、彼のそのモノモノしい立ち姿(だって、すごい機材の量だったんだもん)を観て、またしても自分の覚悟の足りなさにうなだれてしまったよ。

僕とTさんは二人でカフェエの二階の喫煙ブースの席に落ち着き、もう一人の友人Kを待ちながら会話を楽しんだ。

わずか15分くらいの間であったが、二人で音楽について様々なことを話した。
プレイスタイルに関する自己分析、影響を受けた奏者、今後の方向性について。


初めてのセッション、この人と新しいディレクションへ進めるような希望が持てた。久しぶりにコミュニケーションができた感じがした。僕のサクソフォンは言葉少なで不器用なので結局、スタジオにあったピアノをメインにした。

Tさんはドラムとアルトクラリネット、Kはソプラノクラリネットとプリペアード。

ドラムは雄弁にかつ繊細に僕らの心を読み取り大地を歩き、僕は不器用にディスコードを刻み地図を描き、ソプラノクラリネットはいつも通り雲雀のように空高く舞った。

その後、駅前のマックで三人で談笑。またスタジオに入ることを約束した。