2008年12月25日木曜日

日記 - 舎人

舎人公園へ。
舎人ライナーがほんのひと月ほど前に開通した。東京側の始発点、日暮里の街並みもこのタイミングにあわせて、変貌した。
かつては、駄菓子問屋が軒を連ねた一角は、白亜の城ならぬ、白壁とガラス窓のざっくりとした、若干手の余る現代的建築思想の塊に置換されている。
この土地は確かにターミナルとなった。此処から、成田へ。此処から東京副都心へ。
別に、そうなったからといって、僕に特別な思いはない。ただそのままを受け入れるし、実際は、受け流してもいる。

舎人公園まで、320円。高い。
一駅歩いて、西日暮里から、舎人公園まで、270円。ギリギリだ。
200円台の切符の値段を提示されると、僕は、反射的に20代前半過ごした、街のノスタルジーが繰り返される仕組みになっている。
横浜市戸塚区。僕は、そこに住み学校へ通い、毎晩、新宿へ通った。新宿までは確か、品川乗り換えで、640円の道程だった。
その頃は、suicaなんてものは無かったから、電車に乗るときは常に路線図を眺め切符を購入する必要があった。(実際、現在でも僕は切符を購入することがおおい。というのも、チャージ式のああいったカードは3ヶ月ほどで、使えなくなってしまうのだ。カードが改札の機械を認識しなくなってしまう。)
確かに毎晩、その頃は新宿にかよった。だいたい早めに学校を引き払い、戸塚駅から一つ乗った横浜でレコードをあさり、それから新宿三丁目へとむかった。
戸塚→横浜 210円。 ただそれだけの事実が僕をその時代へ走らせる。

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